20170321 Tue. 映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」

映画
03 /21 2017
映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」
◯原題:I, Daniel Blake
◯製作年:2016年
◯製作国:イギリス・フランス・ベルギー合作
◯配給:ロングライド
◯上映時間:100分
◯映倫区分:G

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◯監督:ケン・ローチ
◯製作:レベッカ・オブライエン
◯製作総指揮:パスカル・コーシュトゥー/グレゴワール・ソルラ/バンサン・マラバル
◯脚本:ポール・ラバーティ
◯撮影:ロビー・ライアン
◯美術:ファーガス・クレッグ/リンダ・ウィルソン
◯編集:ジョナサン・モリス
◯音楽:ジョージ・フェントン
◯キャスト:
デイブ・ジョーンズ:ダニエル・ブレイク
ヘイリー・スクワイアーズ:ケイティ
ディラン・フィリップ・マキアナン:ディラン
ブリアナ・シャン:デイジー
ケイト・ラッター:アン
シャロン・パーシー:シェイラ
ケマ・シカウズウェ:チャイナ

2016年・第69回カンヌ国際映画祭で、「麦の穂をゆらす風」に続く2度目の最高賞パルムドールを受賞した、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督作品。イギリスの複雑な制度に振り回され、貧困という現実に直面しながらも助け合って生きる人びとの姿が描かれる。イギリス北東部ニューカッスルで大工として働くダニエル・ブレイク。心臓に病を患ったダニエルは、医者から仕事を止められ、国からの援助を受けようとしたが、複雑な制度のため満足な援助を受けることができないでいた。シングルマザーのケイティと2人の子どもの家族を助けたことから、ケイティの家族と絆を深めていくダニエル。しかし、そんなダニエルとケイティたちは、厳しい現実によって追い詰められていく。(映画com.)

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20170319 Sun. 東京演劇アンサンブル公演「沖縄ミルクプラントの最后」

演劇
03 /20 2017
東京演劇アンサンブル公演「沖縄ミルクプラントの最后」
◯期間:2017年3月9日(木)~19日(日)
◯会場:武蔵関ブレヒトの芝居小屋
◯料金:全席自由(一般):3,800円/全席自由(学生):3,000円/全席自由(Low Price Day):2,500円/1,000円割引!3,800円 → カンフェティ席2,800円!(税込)
◯3月19日(日)14時拝見、 自由席(最前列)、2時間15分(休憩15分)



◯作: 坂手洋二
◯演出: 松下重人
◯舞台美術: 香坂奈奈
◯音楽: 菊池大成
◯音響: 勝見友理(ステージオフィス)
◯照明: 真壁知恵子
◯衣裳: 竹内陽子
◯宣伝美術: 竹内陽子、奥秋圭
◯方言指導: 宮城康博
◯合唱指導: 菊池大成
◯映像操作: 永濱渉
◯舞台監督: 入江龍太
◯制作: 太田昭
◯出演者:竹口範顕 / 雨宮大夢 / 三木元太 / 和田響き / 熊谷宏平 / 坂本勇樹 / 小田勇輔 / 伊藤克 / 大橋隆一郎 / 洪美玉 / 原口久美子 / 冨山小枝 / 永野愛理 / 町田聡子 / 正木ひかり / 上條珠理 / 仙石貴久江

Confetti公演紹介記事より転載~
1995年7月。沖縄米軍基地(浦添キャンプキンザー)内にあるミルクプラント工場。
 生産部監督の屋良直に引率されて工場見学を終えた新入社員仲村秀喜、城間耕一が冷凍庫の大扉から出てくる。そして締めくくりの、ミルクプラントで作られた還元牛乳と市販の生乳を飲み比べる。このミルクは米軍沖縄進駐から1996年まで基地内の軍人・家族を支え、ベトナム戦争に行く兵士を支えたのだった。このミルクプラントはアメリカの民間業者に雇われることになり、そのため独自の組合を組織し、退職金の確保、契約改定を巡っての闘争をしてきたのだった。そのミルクプラントが閉鎖になる。秀喜の父、仲村秀意はかつてミルクプラントの冷凍室で働いていたが、不慮の事故で亡くなっていた。父は、自殺でも、他殺でもなく、基地によって殺された。沖縄にある複雑な支配構造の中で生きざる得ない矛盾に愕然とする。1996年1月、外務省、防衛施設庁、アメリカ大使館、軍の4者協議によりミルクプラント閉鎖が決定される……。

演出家・坂手洋二と出会った『荷(チム)』(2012年上演 作=鄭福根)から4年、
作家・坂手洋二と出会うこととなる。
沖縄を描くことへこだわり続けている作家が自ら主宰する燐光群で初演したのが1998年。あれから約20年の時間を経て、今、再び問い直す!!

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20170314 Tue. 新国立「白蟻の巣」

演劇
03 /16 2017
新国立 かさなる視点ー日本戯曲の力ーvol.1 「白蟻の巣」
◯期間:3月2日(木)~3月19日(日)
◯会場:新国立劇場小劇場 The Pit
◯料金:A席 6,480円  B席 3,240円 Z席 1,620円 三作品特別割引通し券 17,400円(10%OFF)
◯3月14日14時 C3列5番 5,220円 2時間45分(休憩15分)



◯作:三島由紀夫
◯演出:谷 賢一
◯美術:土岐研一
◯照明:松本大介
◯音響:長野朋美
◯衣装:前田文子
◯ヘアメイク:鎌田直樹
◯演出助手:渡邉千穂
◯舞台監督:足立充章/鷲北裕一
◯大道具:C-Com /伊藤清次/オサフネ製作所/長船浩二
◯小道具:高津装飾美術/天野雄太
◯芸術監督:宮田慶子
◯出演:
刈谷義郎:平田 満
刈谷妙子:安蘭けい
百島健次:石田佳央
百島啓子:村田絵梨
大杉安之助:半海一晃
女中きぬ:熊坂理恵子

谷賢一の演出による「白蟻の巣」が、2017年3月に東京・新国立劇場 小劇場にて上演される。

本作は、日本近代演劇の礎となった3作品を、30代の気鋭の演出家3人が連続で上演する「かさなる視点―日本戯曲の力―」シリーズの第1弾。今回は、谷が三島由紀夫が書いた初の長編戯曲である「白蟻の巣」を演出する。

「白蟻の巣」は、1955年に三島が青年座に書き下ろした戯曲。ブラジル・リンスにあるコーヒー農園を舞台に、農園の経営者である刈屋義郎・妙子夫妻、彼らの運転手を務める百島健次・啓子夫妻の4人に中に生じる奇妙な三角関係が描かれる。出演は安蘭けい、平田満ほか。

敗戦から10年後に書かれたこの戯曲を読んだ谷は「三島由紀夫に叱られている気持ちになる。そう長くない芝居だが、彼の魂がこもった本だ。全力で立ち向かい、その問い掛けに一矢報いてやりたい」とコメントしている。(ステージナタリー 紹介文)

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20170312 Sun. 「僕の東京日記」

演劇
03 /13 2017
劇団東演公演No.149 「僕の東京日記」
◯期間:3月6日(月)~12日(日)
◯会場:本多劇場
◯料金:全席指定 一般 5,000円 / シニア 4,500円 / 学生 3,000円 / +1 チケット 15,000円
◯3月12日(日)13:30~ 1階E列11番 4,500円 2時間半

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◯作:永井 愛  
◯演出:黒岩 亮  
◯美術:柴田秀子  
◯照明:中川隆一  
◯音響:秦 大介  
◯衣裳:有島由生  
◯宣伝美術:コガワ・ミチヒロ  
◯舞台監督:井川 学  
◯制作:横川 功
◯キャスト:
原田満男(大学生):木野雄大
原田淑子(満男の母):岸並万里子
小淵敏子(春風荘管理人):腰越夏水
相良静雄(クリーニング屋店員):能登剛
青木光江(新劇女優):古田美奈子
ピータン(共同体ピースゲリラのメンバー) :奥山浩
ゲソ(共同体ピースゲリラのメンバー):大川綾香
ユッケ(共同体ピースゲリラのメンバー):三枝玲奈(青年座)
ポッキー(共同体ピースゲリラのメンバー):中花子
井出哲朗(反戦おでん屋):清川翔三
上村のり子(井出の恋人):絈野二紗子
新見良弘(公認会計士を目指す男) :星野真広
土橋郁代(スーパーマーケット定員):世奈(青年座)
福島睦美(井出の仲間):東さわ子
須藤則夫(井出の仲間):原野寛之 
鶴岡昭(満男の友人):小泉隆弘
菊地陽子(満男の友人):三森伸子

まさに価値観が大逆転した戦後の昭和、
激動の政治の季節から少しばかりの豊かさを手にし始める経済第一の世相へと変化するなか、
人々の心もさまよい始める。

高度経済成長が大手を振って驀進すると同時に、
指の隙間からこぼれるように失われていく真の人間の豊かさが、
いま初めて見えてくるのでは。

45年後の2017年、
私たちはその時代をどう振り返るのだろうか・・・・。

≪物語≫
1971年秋、70年安保や大阪万博の熱もおさまりかかってきたなか、
大学生の原田満男は古びた2階建ての賄いつきアパート「春風荘」に越してきた。
自立を固く誓い、都内の実家から独立を決心しての引越しだった。

明日からは新聞配達をして働くので、
管理人の小淵さんに2時半には起こして下さいと頼む。
でも母・淑子は心配で心配でならず住人たちに挨拶して回るのだが、
そんな姿を見て満男は
「余計なことをするな!もう帰れ!」と怒り出してしまう。
しかし、母もしぶとい・・・・。

このアパートの住人たちは風変わりな連中ばかりだ。
屋台でおでん屋をしている反戦活動家、売れない新劇の女優、
役所勤めのヒッピー、
公認会計士を目指すがいつも最後には落ちてしまう男、
誰とも交わらず野良猫を愛するスーパーの店員、
まるでやくざのようなクリーニング屋の店員などなど、
彼らが巻き起こす様々な出来事に、
満男は気がついたら巻き込まれてしまい右往左往の連続。
果たして自立した自分を見つけることができるのだろうか・・・・。(劇団HP 稽古日誌)

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20170301 劇団青年座第225回公演 「見よ、飛行機の高く飛べるを」

演劇
03 /02 2017
劇団青年座第225回公演 「見よ、飛行機の高く飛べるを」
◯期間:2017年2月28日(火)~3月1日(水)
◯会場::練馬文化センター・小ホール
◯料金:一般4,000円/U25 2,000円
◯3月1日(水)13:30拝見 3時間5分 (休憩10分)

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◯スタッフ
作=永井愛
演出=黒岩亮
美術=柴田秀子
照明=中川隆一
音響=城戸智行
衣裳=三大寺志保美
舞台監督=今村智宏
製作=小笠原杏緒、長尾敦
◯キャスト
光島延ぶ=安藤瞳
杉坂初江=小暮智美
大槻マツ=尾身美詞
山森ちか=黒崎照
小暮婦美=勝島乙江
梅津仰子=橘あんり
石塚セキ=坂寄奈津伎
北川操=田上唯
新庄洋一郎=石母田史朗
安達貞子=遠藤好
菅沼くら=藤夏子
中村英助=井上智之
青田作治=山﨑秀樹
難波泰造=平尾仁
板谷わと=片岡富枝
板谷順吉=久留飛雄己

~~~
女子だって飛ばなくっちゃならんのです

明治四十四年
平塚らいてうが「青鞜」を創刊し
女性の生き方に新しい選択肢が
生れてはじめていた時代
岡崎にある女子師範学校には
各地から教師を目指す少女たちが集まっていた
教師たちから「国宝」とまで称される光島延ぶは
“新しい時代の女性”に憧れる杉坂初江と出会う
二人の間に結ばれた固い友情はやがて
仲間たちをも巻き込んだ壮大な計画をスタートさせる
順風に見えた少女たちの青春
しかしある事件をきっかけに
厳しい現実が彼女たちの前に立ち塞がる…
~~~(劇団HPより)

20170301 Wed. 3月の観劇予定

演劇
03 /01 2017
3月の観劇予定

嗚呼、やっと春が来た!と思ったら、相変わらず寒い日々が続きます。やっぱり、冷たい風や雨よりも、暖かな風や空気が待ち遠しい、と思われる今日このごろ。この間、寒いソワレにも通いました、2月、見ごたえのある、感動的な舞台に出会えました。

1. 華のん企画「逢坂~めぐりのめあて~]
2. トラッシュマスターズ「たわけ者の血」
3. 二兎社「ザ・空気」
4. British Theater Live「リチャード三世」
5. 椿組「始まりのアンティゴネ」
6. Pカンパニー「白い花を隠す」

中でも、「逢坂~めぐりのめあて~」の山谷典子さん、「白い花を隠す」の石原燃さん、「始まりのアンティゴネ」の瀬戸山美咲さんなど、若い女性劇作家の活躍が目立った月でした。それに、ほれ、大御所「ザ・空気」の永井愛さんも。!トラッシュマスターズの中津留さん以外は全員女性作家の芝居を観てました、ワタシ。

映像ですが、BritishTheater Live「リチャード三世」は、小舞台におけるシェイクスピアのperformanceということで、とても興味深く、感心するところが多かった。3時間半があっという間。アルメイダ劇場のライブは、近々、カンバーバッチ主演で、「ハムレット」を演る予定のようで、楽しみです。2017年はNTLも充実しているようですよ。



映画は新作よりも旧作が面白く、なんど見てもいい映画はいい、と納得しました。
1. 「草ぶきの学校」
2. 「紙屋悦子の青春」
3. 「紅鯨と白い蛇」
4. 「アラバマ物語」
5. 「国際市場で逢いましょう」
6. 「家族の肖像」


「紙屋悦子の青春」以外はどれも面白く、「家族の肖像」などウン十年ぶりの鑑賞でした。「紙屋悦子の青春」は出演者全員のフラットな演技と台詞回しが、鼻に付いて、耐えられないほどでした。岩波ホールで見たときよりもその印象が強かったかな。とにかくわざとらしい。


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20170228 Tue. Pカンパニー第19回公演「白い花を隠す」

演劇
02 /28 2017
Pカンパニー第19回公演 『白い花を隠す』
~シリーズ罪と罰 CASE3~ 罪と罰の狭間を見つめるシリーズ第3弾

◯期間:2017年2月28日(火)~ 3月5日(日)
◯会場:シアターグリーン BOX in BOX THEATER
◯グリーンフェスタ2017参加
◯料金:全席指定 椅子席一般5,000円 学生3,500円
桟敷席一般4,000円 学生2,500円
★プレビュー公演 3,000円均一
◯2月28日(火)19:00拝見 3,000円 2時間10分

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◯スタッフ
新作 ・・・・・・・・・・ 石原燃
演出 ・・・・・・・・・・ 小笠原響
美術 ・・・・・・・・・・ 松岡泉
衣装 ・・・・・・・・・・ 友好まり子
演出助手 ・・・・・・・・・・ 佐藤ゆみ
照明 ・・・・・・・・・・ 石島奈津子(東京舞台照明)
音響 ・・・・・・・・・・ 木内 拓(音映)
舞台監督 ・・・・・・・・・・ 大島健司
音楽 ・・・・・・・・・・ 日高哲英
制作 ・・・・・・・・・・ 松井伸子 / 千葉綾乃
企画・統括 ・・・・・・・・・・ 林 次樹
◯出演
内田龍磨 / 水野ゆふ / 円城寺あや(浅井企画 )
林次樹 / 磯辺万沙子(劇団昴 ) / 須藤沙耶
荻野貴継(スタッフ・テン) / 本田次布 / 福井裕子(演劇集団円)
五十嵐弘 / 吉岡健二 / 山田健太
細川美央 ・立直花子 (Wキャスト)

<小さなドキュメンタリー制作会社に、あるテレビ番組の企画が持ち込まれる。それは旧日本軍による従軍慰安婦制度を裁く民衆法廷を追う番組だった。スタッフたちは、民衆法廷が持つ歴史的な意義を伝えようと番組製作に取りかかるが、テレビ局側から異例の指示が相次ぎ、番組の改ざんを迫られる。意見を翻す者。沈黙する者。逃げる者。少しずつ見えない圧力に絡め取られていくなかで、残されたディレクターはなにを見たのか。
2001年のNHK番組改変事件を元に描いた、組織に翻弄された人びとと、ある家族の物語。
それが罪だと知りながら、人はなぜ絡め取られてしまうのか>(Pカンパニー HPより)

20170227 Mon. 椿組2017年春公演「始まりのアンティゴネ」

演劇
02 /27 2017
椿組2017年春公演「始まりのアンティゴネ」
◯期間:2017/02/24 (金) ~ 2017/03/05 (日)
◯会場:下北沢ザ・スズナリ
◯料金:2,500円 ~ 4,000円
指定席4000円/桟敷自由席3500円/学生養成所3000円/中高校生2500円
◯1時間45分休憩なし F列4番 

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◯作・演出:瀬戸山美咲
◯美術:加藤ちか
◯照明:沖野隆一(RYU CONNECTION)
◯音響:松本昭(音スタ)
◯音楽(作曲):寺田英一
◯衣裳:阿部美千代(株・MIHYプロデュース)
◯振付:スズキ拓朗(CHAiroiPLIN)
◯鬘ヘアー:杉岡実加・青木千穂(助手)
◯演出助手:石塚貴恵
◯ドラマターグ:中田顕史郎
◯舞台監督:鳥養友美
◯舞台監督助手:松本淳一
◯制作票券:佐藤希(Andem)・清水直子
◯HPデザイン:福原望
◯宣伝美術:黒田征太郎・長友啓典・大橋実央+K2
◯出演:中田顕史郎(佐藤誓)、占部房子、永池南津子、田渕正博、木下藤次郎、鳥越勇作、趙徳安、井上カオリ、岡村多加江、浜野まどか、今井夢子、山中淳恵/、外波山流太、佐久間淳也、山森大輔(文学座)、水野あや、外波山文明

作者・瀬戸山美咲の説明はこうである。
<死は隠された。私は、どうする。

人間と人間の対立を描いたギリシャ悲劇『アンティゴネ』。王・クレオンは国家の反逆者・ポリュネイケスの亡骸を弔うことを禁じる。しかし、ポリュネイケスの妹・アンティゴネは兄を葬った。怒り狂うクレオンと一歩も譲らないアンティゴネは激しく対立し、アンティゴネは命を落とす。そして、クレオンも息子と妻を失った。

なぜアンティゴネは死ななければならなかったのか。なぜクレオンはすべてを失わなければならなかったのか。その“終わり”しかなかったのか。

2017年、日本。ひとつの死をめぐって対立する人々。
その死は本当に隠さなければならないのか。

今、アンティゴネが死なないために、私たちができること。
18人で繰り広げる“始まり”の論争劇>

と。

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20170224 Fri. 映画「家族の肖像」

映画
02 /26 2017
映画「家族の肖像」
◯原題:イタリア語: Gruppo di famiglia in un interno / 英語: Conversation Piece
◯製作年:1974年公開
◯製作国:イタリア・フランス合作映画
◯121分、カラー シネスコ
◯2月24日(金)11時 拝見@岩波ホール 1400円(事業団割引)

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◯監督:ルキノ・ヴィンスコンティ
◯脚本:ルキノ・ヴィスコンティ/スーゾ・チェッキ・ダミーコ/エンリコ・メディオーリ
◯製作:ジョヴァンニ・ベルトルッチ
◯音楽:フランコ・マンニーノ
◯撮影:パスクァリーノ・デ・サンティス
◯編集:ルッジェーロ・マストロヤンニ(かの有名なマルチェロ・マストロヤンニの妹だ)
◯キャスト:
教授 - バート・ランカスター
コンラッド - ヘルムート・バーガー
ビアンカ - シルヴァーナ・マンガーノ
リエッタ - クラウディア・マルサーニ
ステファノ - ステファノ・パトリッツィ
エルミニア - エルヴィラ・コルテーゼ
ミケーリ弁護士 - ロモロ・ヴァリ
教授の妻 - クラウディア・カルディナーレ(クレジットなし)
教授の母親 - ドミニク・サンダ(クレジットなし)

私がヴィスコンティに魅せられたのは、「山猫」(1963)だったか、「熊座の淡き星影」(1964)だったか、「地獄に堕ちた勇者ども」((1969)だったか、「ルードヴィッヒ」(1972)だったか、「ヴェニスに死す」(1971)だったか、特定するのは定かではないが、ある一時期、イタリア映画の巨匠と言われる人たちの作品に心惹かれて、映画館に通った時期がある。今思うと彼らの真髄を、当時本当に理解できたかどうか、不安なところはあるが、わかる・分からない以前に、その世界に魅了されてしまったというのが、正直なところだ。

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20170219 Sun. British Theatre Live 「リチャード三世」

演劇
02 /19 2017
British Theatre Live 「リチャード三世」(アルメイダ劇場)
◯期間:2月17日(金)~21日(火)
◯会場:TOHOシネマズ日本橋
◯G-2 3,000円 3時間半(休憩12分)

◯スタッフ
演出:ルパート・グールド   (アルメイダ劇場芸術監督、オリヴィエ賞受賞演出家)
デザイン:ヒルデガルト・ベヒトラー
衣装デザイン:ジョン・モレル   (オリヴィエ賞最優秀衣装デザイン賞受賞デザイナー)
作曲・サウンド:アダム・コーク   (トニー賞演劇音響デザイン賞、オリヴィエ賞最優秀音響デザイン賞受賞作曲家)
照明:ジョン・クラーク

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◯キャスト
リチャード(グロスター公):レイフ・ファインズ   
マーガレット女王:ヴァネッサ・レッドグレイヴ
ジョージ(クラレンス公):スコット・ハンディ (「ROCK YOU![ロック・ユー!]」2001)
ロバート・ブラッケンベリー:トム・カントン   
ウィリアム・ヘイスティングス:ジェームス・ガーノン
レディー・アン:ジョアンナ・ヴァンダーハム (「メイジーの瞳」2012)   
イーリー司教:サイモン・コーツ
ケイツビー:ダニエル・セケイラ
エリザベス:アイスリン・マクガキン
リヴァーズ伯:ジョセフ・アークレイ
ドーセット侯:ジョシュア・ライリー
スタンリー卿:ジョセフ・マイデル (ローレンス・オリヴィエ賞最優秀助演俳優賞)
バッキンガム公:フィンバー・リンチ
ラットクリフ:マーク・ハドフィールド (ローレンス・オリヴィエ賞最優秀助演俳優賞)
エドワード四世:デヴィッド・アネン 
ヨーク公夫人:スーザン・エンジェル
ヨーク公リチャード:ベネディクト・バーカー/オリヴァー・ホワイトハウス
エドワード5世:ルーカス・ロルフ/バクスター・ウェストビー
ロンドン市長:マーク・ハドフィールド
ティレル:デヴィッド・アネン
リッチモンド伯:トム・カントン
ブラント:デヴィッド・アネン

Information 1:
【Introduction】
2012年に英国ランカスターでリチャード三世の骨が発見されるという英国史としても重要な大事件が起きた。この発見は、シェイクスピアが描いた歴代王の中でも悪名高く有名なリチャード三世への社会の関心をあらためてかきたて、シェイクスピア没後400年という記念年に合わせて「リチャード三世」の上演が決定、そして本作で初めてアルメイダ・ライブとして世界劇場公開が決定。
 アルメイダ劇場、初の劇場上映となる舞台「リチャード三世」は、シェイクスピアが描いたイギリス王の中で最も残虐であるリチャード三世をレイフ・ファインズが演じ、マーガレット王女にはヴァネッサ・レッドグレイヴを迎え、アルメイダ劇場芸術監督のルパート・グールドが演出を手がけた。(Culture-Ville 「Richard Ⅲ」HP)

Information 2:
【Story】
 戦火で荒廃したイングランドは内紛が続いていた。エドワード王による統治は不安定で政治の混乱の火種が燻っていた。エドワード王の弟リチャードは虎視眈々と兄の王冠を自分の手中に収める機会を狙っていた。リチャードは戦を愛し、平和は疎むような人間だった。  邪悪なリチャードを通して、シェイクスピアは抗争に蝕まれた社会の中枢に位置する権力を渇望する強烈な欲を見事に描いている。ローレンス・オリヴィエ賞受賞演出家ルパート・グールド(「マクベス」、「チャールズ三世」)が、英国史を紡ぐ王冠をめぐる陰謀の伝説を鋭く描く。(Culture-ville 「Richard Ⅲ」HP)

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20170213 Mon. 名作再見 映画「アラバマ物語」

映画
02 /13 2017
名作再見 映画「アラバマ物語」
◯原題:To Kill a Mockingbird
◯製作年:1962年
◯製作国:アメリカ
◯配給:日本ユニヴァーサル
◯2月13日(月)10:00拝見@TOHOシネマズ日本橋 「午前10時の映画祭7」

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◯監督:ロバート・マリガン
◯脚色:ホートン・フート
◯原作:ハーバー・リー
◯製作:アラン・J・パクラ
◯撮影:ラッセル・ハーラン
◯美術:アレクサンダー・ゴリッツェン/ヘンリー・バムステッド/セットオリーバー・エマート
◯音楽:エルマー・バーンスタイン
◯録音:ウォールドン・O・ワトソン/Corson Jowett
◯衣装デザイン:ローズマリー・オデール
◯キャスト:
グレゴリー・ペックAtticus
メアリー・バダムScout
フィリップ・アルフォードJem
ジョン・メグナDill
フランク・オーバートンSheriff_Heck_Tate
ローズマリー・マーフィMiss_Maudie
ルース・ホワイトMrs._Dubose
ブロック・ピータースTom_Robinson
エステル・エバンスCalpurnia
ポール・フィックスJudge_Taylor
コリン・ウィルコックスMayelle
ジェームズ・アンダーソンEwell
アリス・ゴーストリーAunt_Stephanis
ロバート・デュバルBoo_Radley

第16回 カンヌ国際映画祭(1963年)
第35回 アカデミー賞(1963年)
第20回 ゴールデングローブ賞(1963年)

ピューリッツア賞を獲得したハーパー・リーの小説『ものまね鳥を殺すには』をホートン・フートが脚色し、「九月になれば」のロバート・マリガンが監督した社会ドラマ。撮影は「ポリアンナ」のラッセル・ハーラン、音楽は「肉体のすきま風」のエルマー・バーンスタイン。出演者は「悲愁(1959)」のグレゴリー・ペック、新人少女メアリー・バーダム、新人少年フィリップ・アルフォード、ジョン・メグナ、フランク・オバートンなど。製作はアラン・J・パクラ。なおこの映画でグレゴリー・ペックは62年度アカデミー最優秀主演男優賞、脚色者のホートン・フートは最優秀脚色賞、セット美術のオリーバー・エマートは最優秀黒白美術賞を受賞した。

1932年、アメリカは不況のドン底だった。アラバマ州メイコムという小さな町に、男やもめの弁護士アティカス(グレゴリー・ペック)は住んでいた。家族は彼と幼い子供たち、息子のジェム(フィリップ・アルフォード)、娘のスカウト(メアリー・バーダム)、それに家事全体を切りもりしている家政婦の4人だった。一家は静かな幸福な日々を送っていた。近所には狂ったブー・ラドレーが父に監禁されていた。ある日、農夫ボブが、娘が黒人の作男トムに強姦されたと保安官に訴えた。判事は罪を否認するトムの弁護人に、アティカスを指名した。町の人々は黒人を弁護したらただではすまぬと、アティカスに警告した。アティカスは不正と偏見を嫌い、何よりも正義を重んじる男だった。ジェムとスカウトは、気狂いのブーを見ようとラドレー家へ忍び込んだ。しかしブーに発見され逃げ帰った。そのうちにスカウトとジェム宛ての贈物が、ラドレー家の前の木の穴に置かれるようになった。このようにして月日は過ぎていった。危害を避けるため、ほかの町の留置場に入れられていたトムはメイコムに戻された。いよいよ裁判の当日。アティカスは必死の弁護を行って被告の無罪を主張したが、陪審員は有罪と決定した。アティカスには、控訴審で判決をくつがえす自信があったが、トムが脱走してしまい殺された。トムの家族にこのことを知らせに行った帰り、アティカスはボブに会った。ボブは彼に必ず裁判の仕返しをすると言うのだった。スカウトの学校で学芸会が催された。その帰りの夜道でジェムとスカウトは、ラドレー家の附近で何者かに襲われた。そこへ突然、第2の人影が現れ、襲った男をつかまえた。襲ったのはやはりボブだった。彼は胸にナイフを刺して死んでいた。2人を助けてくれたのは、ブー・ラドレーだった。ブーの行動は明らかに正当防衛だった。スカウトはブーを連れてきてジェムに合わせ、それから白髪の彼をもとの隠れ場所へと送っていった。ふたたびアティカス一家の平和な生活が始まった。...(映画com.)

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20170211 Sat. 名作再見 映画「赤い鯨と白い蛇」

映画
02 /12 2017
名作再見 映画「赤い鯨と白い蛇」
◯製作年:2005年
◯製作国:日本
◯配給:東北新社クリエイツ,ティー・オー・ピー
◯上映時間:102分

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◯監督:せんぼんよしこ
◯ 製作総指揮:奥山和由
◯脚本:冨川元文
◯撮影:柳田裕男
◯音楽:山口岩男
◯美術:古谷美樹
◯キャスト:香川京子/浅田美代子/宮地真緒/坂野真理/樹木希林

テレビドラマの演出家として数々の名作を手掛けてきたせんぼんよしこが、78歳にして映画監督に初挑戦。孫娘と共に息子夫婦の家に向かっていた雨見保江は、その途中、戦時中に疎開していた館山の古い民家を訪れる。そこには家主の女性・光子が小学生の娘と2人で、失踪した夫を待ちながら暮らしていた。さらに以前この家で暮らしていたという美土里もやって来て……。偶然集まった世代も境遇も異なる5人の女性たちの人生を丁寧に描き出す。(映画com)


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20170211 Sat. 名作再見  映画「国際市場で逢いましょう」

映画
02 /11 2017
名作再見 映画「国際市場で逢いましょう」
◯原題:国際市場
◯製作年:2014年
◯製作国:韓国
◯配給:CJ Entertainment Japan
◯上映時間:127分


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◯監督:ユン・ジェギュン
◯撮影:チェ・ヨンファン
◯美術:リュ・ソンヒ
◯衣装:クォン・ユジン
◯音楽:イ・ビョンウ
◯キャスト
ファン・ジョン:ミンドクス
キム・ユンジン:ヨンジャ
オ・ダルス:ダルグ
チョン・ジニョン:ドクスの父
チャン・ヨンナム:ドクスの母
ラ・ミラン:ドクスの叔母
キム・スルギ:クッスン
ユンホ:ナム・ジン

韓国で歴代2位となる観客動員数1410万人を記録した大ヒット作。前作「TSUNAMI ツナミ」でも1132万人動員という記録を打ち立てたユン・ジェギュン監督が、釜山の国際市場を主舞台に、激動の時代を家族のために生きたひとりの男の生涯をつむいだ大河ドラマ。朝鮮戦争で父と末の妹と離れ離れになり、母と残された2人の妹とともに避難民として釜山で育ったドクス。父親代わりとして一家を支えるため西ドイツへ出稼ぎにいき、ベトナム戦争への出兵では生死の瀬戸際に立たされるなど過酷な人生を歩むが、それでも家族への愛情と笑顔を絶やさず、時代の荒波を生き抜いていく。主演は「ユア・マイ・サンシャイン」「新しき世界」のファン・ジョンミン。米人気ドラマ「LOST」で知られるキム・ユンジンが、ドクスの妻ヨンジャを演じるほか、「東方神起」ユンホの出演も話題(映画com.)

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20170210 Fri.  名作再見 映画「草ぶきの学校」

映画
02 /10 2017
名作再見 映画「草ぶきの学校」
◯原題:(草房子/THATCHED MEMORIES)
◯製作年:1999年
◯製作国:中国
◯配給:日本ヘラルド映画
◯107分


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◯原作:曹文軒(ツァオ・ウェンシュアン)
◯監督:徐耿(シュイ・コン)
◯脚本:曹文軒(ツァオ・ウェンシュアン)
◯プロデューサー:曹霖
◯撮影:リゥ・リーホァ
◯音楽:鄒野
◯キャスト:曹丹(ツァオ・タン)/呉琴琴(ウー・チンチン)/杜源(トゥ・ユアン)/ 馬[令羽]雁(マー・リンイェン)/ チン・シーロン/ シュイ・イェンチン/ シュイ・チョンフォン

※1999年中国・金鷄賞児童映画部門5部門受賞
※1999年北京大学生映画祭2部門受賞
※2000年イラン・イスファハン国際青少年映画祭金胡蝶賞受賞
※2000年イタリア・ジフォーニ国債映画祭銅獅子賞受賞

確かに日本公開当時、岩波ホールで観たことがあるはずなのに、詳細を覚えていない。評判が良かったことだけ覚えているので、映画上映会のラインナップを考えていて、DVDをレンタルして、再度観てみた。面白い。

<中国の農村に住むひとりの少年の目を通して、美しい田園風景の中で繰り広げられる子どもたちの日常を描いた感動ドラマ。原作は、中国の人気作家ツァオ・ウェンシュアンのベストセラー小説『草房子』>(映画com.)

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20170209 Thur. Ring-Bong公演「逢坂~めぐりのめあて~」(2)

演劇
02 /09 2017
Ring-Bong公演「逢坂~めぐりのめあて~」(2)

書き残したきことあり、
故に、No.2を書くなり。


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芝居そのものは、予想以上に上質で、静謐な趣のある芝居であった。
あの時代にハイタッチ?ウン?という、ちょっと首を傾げる場面も何箇所かあるが、戦前に中学時代を体験した人たちの戦争で受けた傷、そして、そのあとのヒストリーを、時に切なく、ときに淡々と、711の空間に、充満して見せてくれた。

俳優陣も皆さん上手で、中でも、正力松太郎の片腕を演じた亀田佳明には、感心させられた。以前にも見たことのある俳優だけれど、今回ほど印象に残ったものはなく、最初から最後までの出ずっぱり、仲の良かった幼馴染が、戦争も経験し、世間に揉まれていく中で、正力松太郎の片腕として、一端の『悪』を秘めながらの熱演。

隣席にたまたまご一緒した方との会話が印象深いので、facebookに書いたものを記録として、このブログにも残しておきたいとおもって、コピーした。

<最前列ではあるが、小劇場特有のベビーチェアにあたってしまって、これは勘弁してほしいと、劇場側に無理を言って、普通のイス席に変えてもらった、その隣席の女性。バッグからおもむろに取り出した背もたれが、硬い椅子にはとても良さそうなスグレモノと見たので、思い切って声をかけて、どこで買えるかを聞いたのがきっかけ。

芝居の作者はまだ40代の山谷典子さん。自身も主演をしている彼女の作品は、戦争をきちんと見つめて、その大きな流れの中で、小さな存在である庶民が、どう生きていったかを、静かに提示してくれる。「逢坂~めぐりのめあて~」も、同じ坂を登って通学していた3人の幼馴染が、戦争という大きな歯車の中に放り込まれ、傷つきながら、戦後をどのように生きていったかを、悲劇の野球選手(沢村栄治のこと)も登場させながら、一方に、読売の正力松太郎を配し、面白い。実に感動的な舞台に仕上がっていた。

観終わった後、
「40代で、これだけの想像ができて、戦争で傷ついた人たちにこれだけの思いを抱けるのに、アノヒトは何なんですかね」「アノヒトに見せてやりたいですね」と、隣席の女性。
「もうね、日本はメチャクチャですよ。私なんかもうすぐおさらばできますけどね、子どもや孫のことを思うと、つらくて」
「年金なんか、もう無くなるんじゃありませんか」
「政治についてちょっと批判的なことを云うと、娘なんかは『キョーサントー』だと云うんですけど、立派じゃありませんか、政党助成金を拒否しているんでしょ、あの政党。一番マトモなことを言ってますよ」
「長居したくありませんね、こんな国に。早く消えてしまいたいと思いますよ」
アノヒトは想像力もなく、感受性もなく、寛容的でないから、この芝居を見ることは絶対ないし、見せても、よくわからないんじゃないですか、と絶望的なことをいってしまったが、アノヒトによって、蹂躙され続けている日本と日本人が、いかにも哀れで、小さな劇場の片隅で偶然居合わせた人との会話を、それでも記録しておきたいと思う切なる気持ち>

庶民は怒ってるのだ。


andromache

自分の見た芝居や映画を、備忘録代わりに書き留めておきたい。舞台やスクリーンの中に、様々な人生が見え隠れします。