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2014_07
30
(Wed)22:51

文学座7・8月アトリエ公演【終の楽園】

【終の楽園】@信濃町文学座アトリエ
 2014年7月26日(土)~8月9日(土)
 7月28日(月)13:30~拝見  4000円 C列9番

stage44028_1[1]

作:長田育恵(てがみ座)
演出:鵜山 仁
美術:乘峯雅寛 
照明:金 英秀 
音響効果:望月 勲
衣裳:伊藤早苗 
舞台監督:岡野浩之 
制作:矢部修治 
票券:松田みず穂
宣伝美術:田辺智子 
イラスト:奥原しんこ

出演:金内喜久夫、早坂直家、得丸伸二、大場泰正、上川路啓志、藤側宏大、南拓哉、富沢亜古、目黒未奈、栗田桃子、上田桃子、梅村綾子

人生の終わりに楽園はあるのか?

長田育恵は、前作「地を渡る舟」で知ったばかりの劇作家。ある会で一緒になった女性が長田育恵主宰の「てがみ座」の女優で、今度コレに出ます、よかったら、と彼女から紹介されて(もちろん会が終わってからの飲み会で、であるが)観劇したものである。これが予想以上によくできた芝居で、若き日の民俗学者・宮本常一と、彼のパトロンである渋沢敬三、そして戦時下を生きる若き民俗学者達の群像を、真摯にひたむきに描いた素晴らしい作品であった。さすが、井上ひさし最後の弟子である。

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2014_07
28
(Mon)21:30

ハイバイ「おとこたち」

ハイバイ「おとこたち」@東京芸術劇場シアターイースト
2014年7月3日~7月13日  7月3日(木)19:30~拝見
stage43529_1[1] LC列20番という珍しいシート。

・作・演出:岩井秀人
・舞台監督:谷澤拓巳・上崎倫子
・照明:松本大介
・音響:中村嘉宏
・映像:トーキョースタイル
・衣裳:小松崎佳留
・出演:菅原永二(山田)
    平原テツ(鈴木 ハイバイ)
    岡部たかし(森田)
    用松 亮(津川)
    安藤 聖 (鈴木の妻 花子・森田の彼女・純子ほか)
    永井若葉(森田の妻 良子 ほか ハイバイ)
    
ハイバイ初観劇初挑戦。

「15歳から20歳くらいまでを、今で言う「引きこもり」として過ごしたという岩井秀人が、桐朋学園大学演劇科卒業後、2002年11月、竹中直人の会「月光のつつしみ」に代役として関わり、初めて喋り言葉の演劇を知り翌年2003年2月にハイバイを旗揚げ」と劇団のHP。その岩井が2年ぶりに新作を発表。どこにでもいそうな4人の男たちの20代から80代までの60年間を、たった2時間で追いかけた壮絶なドラマ。




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2014_07
27
(Sun)09:19

「旅人は夢を奏でる」

「旅人は夢を奏でる」TIE POHJOISEEN/ROAD NORTH (2012)  フィンランド映画
             7月7日(月)鑑賞@飯田橋ギンレイ
旅人は夢を奏でる 上映時間 113分
・2013年フィンランド・アカデミー賞最優秀主演男優賞・最優秀助演男優賞ノミネート作品、フィンランド興行収入初登場から2週連続第1位
・監督ミカ・カウリスマキ
・製作ミカ・カウリスマキ
・脚本サミケスキ・バハラ、ミカ・カウリスマキ
・撮影ヤーリ・ムティカイエン
・キャスト 
    ベサ=マッティ・ロイリ(レオ )
    サムリ・エデルマン(ティモ )
    マリ・ペランコスキ(ミンナ )
    ペーテル・フランツェーン(ペルッティ)
    レア・マウラネン(ピルッコ)

【枯葉」を聴いて、これほど感動したことはない、とびっきりの「枯葉」を聴けただけでもいい、「旅人は夢を奏でる」というフィンランド映画。主演の国民的俳優・ミュージシャンのベサ=マッティ・ロイリとこれ又人気のあるミュージシャン、サムリ・エデルマンが、35年ぶりに再会した父と子になって、ルーツをたどる旅先のホテルのバーでのセッション。素晴らしい歌声は、ビヤ樽のような巨大な腹を抱えた、体形の崩れた老年の男からは想像もできないほど、最初の一声から聴く者の心をつかんで離さない。袖すりあった女をゲットしようと息子の伴奏で始めた「枯葉」が余りに素晴らしいので、休憩中のバンドが、ぞろぞろ戻ってきて、ちょっとしたセッションとなるところ、途中から歌いだした息子の声の艶やかで、のびやかなこと。

話は聊か荒唐無稽で、こんなのうそでしょ、と言いたいところがたくさんあるが、どうしようもないダメ父の、なぜか憎めない可愛らしさに、息子同様引きづられて、ヘルシンキからラップランド地方までの旅を楽しむロードムービー。行ったことのないフィンランド、行ったことがあるものに言わせると、素晴らしいところ、そのフィンランドの風景を楽しみながら、あり得ない老年と中年の父と子の掛け合いが笑わせる。これはもう、ストーリーよりも俳優二人の魅力で持っている映画だわ。

母親違いの姉をた尋ねるところから、一挙に、死んだとされていた息子の実母が生きていて、実はダメ父と二人でフィンランド版「ボニー&クライド」をやっちゃってた、なんて凄い話。よくまあこういう奇抜な話を思いつくなあ、と脚本のミカ・カウリスマキさんたちの手腕に感心するのだけれど、兄にあたるアキ・カウリスマキ監督の「ル・アーブルの靴磨き」でもこの世のものとは思えぬ奇跡が起こったり、でもその奇跡があるからほっとするのだが、だから素直に納得しちゃうわけ。ところで、このミカ・カウリスマキ監督、役者になってもいいくらいのカッコいい方。
2014_07
26
(Sat)10:10

「エリン・ブロコビッチ」

2000年制作 「エリン・ブロコビッチ」

エリン・ブロコビッチ

原題 Erin Brockovich  上映時間 131分
製作年 2000年
製作国 アメリカ
配給  ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

監督:スティーブン・ソダーバーグ
製作:ダニー・デビートマイケル・シャンバーグステイシー・シェア
脚本:スザンナ・グラント

出演:ジュリア・ロバーツ / アルバート・フィニー / アーロン・エッカート /
マージ・ヘルゲンバーガー/ チェリー・ジョーンズ / ピーター・コヨーテ / ビエンヌ・コックス /
スコッティ・リーベンワース / ジェメンヌ・デ・ラ・ペーニャ


痛快な映画である。
結婚・離婚を2回繰り返し、3人の子供のシングルマザーが、夫もない、仕事もない、金もない、存在意義も見当たらないと、ないない尽くしの中で、ふとしたことから知ることになった環境汚染問題を通して、史上最高額の和解金をゲットするという信じられないほどの【実話】である。

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2014_07
25
(Fri)20:11

東京演劇集団風2014 「ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎」

レパートリーシアターKAZE 第13回凱旋公演 「ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎」
2014年7月21日(月)~23日(水)@レパートリーシアターKAZE

・7月22日(火)19時 拝見
・作:マティ・ヴィスニュック Matei Visniec   
・訳:志賀重仁
・上演台本:ペトル・ヴトカレウ Petru Vutcarau
・演出:浅野佳成
・照明:坂野貢也
・音響:渡辺雄亮
・舞台監督:佐田剛久
・演出助手:江原早也香

・出演
<放浪役者の一行>
白根有子…ジャンヌ・ダルク
栗山友彦…アンセラン(シャルル7世の道化/伝道師)
     ピエール・コーション(ボーヴェ司教)
田中賢一…語り手ほか
佐藤勇太…伝令/使者
田中 悟…シャルル7世(王太子・国王)/死者
車 宗洸…死体泥棒/ベッドフォード公爵(イギリスの摂政)
蒲原智城…デュラン・ラクサール(ジャンヌの従兄弟)
     ジャン・ド・リュクサンブール伯爵/死刑執行人(ジョフロワ・テラージュ)
高階ひかり…ヨランド・ダラゴン(シャルルの后の母)/ユニコーン
      メンジェッテ(ジャンヌの幼馴染)
仲村三千代…召使/イザボー王妃(シャルルの母)/オーヴィエット(ジャンヌの幼馴染)

「ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎」は、芸術監督浅野佳成が、「声を上げる機会の少ない世界中の若い人たちに、ひとりの少女が起こした<奇跡の物語>を見せたい、そして声を上げることの重要性を知ってほしい」と提案し、現代作家のマティ・ヴィスユニユックが書き下ろし、モルドバ共和国のペトル・ヴトカレウとの共同制作により生まれた作品(劇団パンフレット)。





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2014_07
25
(Fri)07:20

椿組2014年夏・花園神社野外劇【廃墟の鯨】

椿組2014年夏・花園神社野外劇 「廃墟の鯨」@花園神社境内特設ステージ
2014年7月12日(土)~23日(水)

・7月14日(月)19時~ 拝見
・作・演出:東憲司(劇団桟敷童子)
・美術:加藤ちか
・照明:野中千絵(RYU CONNECTION)
・音響:青蔭佳代(音スタ)
・音楽(作曲):川崎貴人
・殺陣:栗原直樹(WGK)
・衣裳:阿部美千代(株・MIHYプロデュース)
・振付:スズキ拓朗(CHAiroiPLIN)
・歌唱指導:もりちえ
・演出助手 浜野まどか
・出演:
松本紀保(松本幸四郎事務所)…大陸カラ引キ揚ゲテ来タ謎の女・番場渡
鳥越勇作(椿組)…廃墟ト呼バレル住人・千代満
大手忍(劇団桟敷童子)…浮浪孤児・チビ助
外波山文明(椿組)…大家・野毛爺
辻親八(オフィスPAC)…ヤクザ親分・梶原
犬飼順治(劇団扉座)…ヤクザ兄貴衆・乾池(いぬいち)
伊藤新(ダミアン)…ヤクザ兄貴衆・赤城
粟野史浩(文学座)…ヤクザ兄貴衆・嵯峨野
井上カオリ(椿組)…娼婦・津留橋
今井夢子(椿組)…足抜けを企てる娼婦・マリノ
恒松敦巳(椿組)…廃墟ノヲ訪レル二人の男・能嶋
山本亨(Krei(株))…ソウシテモウ一人ノ男・八幡
など、総勢40名。

昨年から多くの芝居や映画を観ているが、この【廃墟の鯨】ほど、胸を鷲掴みにされるほどの感動を味わったものはなかった。ぼろぼろのテント小屋全体が「廃墟」であるかのような中で、座り心地も決して良くはない固いベンチで2時間強、戦後のスラム街の中に自分もいるかのような錯覚に陥り、芝居の世界に集中した。何物にも代えがたい時間を体験した。

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