FC2ブログ
2015_05
28
(Thu)18:31

20150528 6~7月の観劇予定

6~7月の観劇予定
ブログ記事をまだ完成していないのに、早や、来月の観劇予定とは、気が早い、気が早い。
5月も結構面白い芝居があり、充実していた。劇場への足取りが軽いものと、重いもの、そして帰りの足取りの軽いもの、重いもの、色々でした。

ロズギル上演委員会「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」
劇団アマヤドリ「ウィンドミル・ベイビー」
NTL「二十日鼠と人間」
俳優座「フル・サークル」
KAKUTA「ひとよ」
こまつ座「戯作者銘々伝」
新国立「海の夫人」

太字の3作は、すばらしかった。私なりに「絶賛」レベルです。

6~7月の予定
劇団文化座+劇団東演「廃墟」
シアターX「コーカサスの白墨の輪」
劇団1980「生きている小平次/熊」
芸劇 木ノ下歌舞伎「三人吉三」
文学座「明治の柩」
シアターX「イェイツ Everlasting Voices~不朽の声~」など
新国立演劇講座「東海道四谷怪談の魅力」(松井今朝子)
新国立「東海道四谷怪談」
青年団「冒険王」「新・冒険王」
グループ・ぱる「蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞」

座・高円寺「太平洋食堂」
椿組「贋作幕末太陽伝」
雷ストレンジャーズ「フォルケフィエンデ~人民の敵」
名取事務所「壊れた風景」
劇団銅鑼「からまる法則」
劇団俳優座「詩人かたぎ」
俳優座 朗読「戦争とは…2015」
演劇空間「鏡花×劇 草迷宮」

などなど…。あくまで予定ですが。

続きを読む »

スポンサーサイト
2015_05
26
(Tue)13:29

20150525 Mon. こまつ座「戯作者銘々伝」

こまつ座「戯作者銘々伝」
2015年5月24日(日)~6月14日(日)
5月25日(月)18:30~拝見@新宿紀伊国屋サザンシアター
[全席指定]一般 8,000円  夜チケット 7,500円  学生 5,500円
13列18番 5,924円 

戯作者銘々伝
原案:井上ひさし
音楽:宮川彬良
脚本・演出:東憲司
美術:島 次郎
照明:沢田祐二
音響:斎藤美佐男
衣装:前田文子
宣伝美術:唐仁原教久
演出助手:鈴木めぐみ
舞台監督:森 和貴
制作統括:井上麻矢
制作:長山泰久/遠山ちあき
出演:北村有起哉、新妻聖子、玉置玲央、相島一之、阿南健治、山路和弘、西岡徳馬


両国のシアターXに行く時、時間があると隣接地の回向院をちょっと歩いてくる。そこには鼠小僧次郎吉さんのお墓もあり、縁起をかつぐ人が、ごしごしと墓を削って行くという。その為に金網!が張ってあるのが、オ・カ・シ・イ。その鼠小僧の墓のちょっと奥の一画。左に山東京伝、真ん中に「岩瀬百樹(京伝の弟の山東京山)」、右に「岩瀬家之墓」があるのをご存知か?

其の山東京伝を主人公に、弟の京山も含めて、恋川春町、蜀山人(大田南畝)、式亭三馬などという当時の戯作者や狂歌師を一堂に配し、元締・蔦谷重三郎を大本に据えて、井上ひさしの短編小説集「戯作者銘々伝」中編小説「京伝店の煙草入れ」をもとに、東憲司が脚色・演出、というので、楽しみに出かけた。

続きを読む »

2015_05
23
(Sat)12:55

20150522 Fri. 「海の夫人」 Fruen fra havet

新国立劇場Japan Meets~現代劇の系譜をひもとく~「海の夫人」
2015年5月13日(水)~31日(日)新国立劇場小劇場(The Pit)
2015年6月6日(土)       兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール
料金 A席 5,400円/B席 3,240円
C3席ー5番
海の夫人
作:ヘンリック・イプセン Henrik Ibsen
翻訳:アンネ・ランデ・ペータス Anne Lande Peters/ 長島確
演出:宮田慶子
美術 池田ともゆき
照明 中川隆一
音響 上田好生
衣裳 半田悦子
ヘアメイク 川端富生
演出助手 渡邊千穂
舞台監督 福本伸生

出演:麻実れい、村田雄浩、大石継太、眞島秀和、橋本淳、横堀悦夫、太田緑ロランス、山﨑薫

北欧は行ったことがないので、写真でしか情報をキャッチできない。だから、ノルウェイがどういう景色で、どういう色をしているのか直接知っているわけではないが、今回の、白い船のデッキを思わせる舞台と、役者たちの生成りの衣裳と、確かに地中海あたりの跳ね返すような強い光とは違う、それでいて、確かに北欧の夏の光を思わせるような照明の色、などに感心した。舞台装置や衣装、照明担当者の工夫と創意に拍手。

デッキのような舞台は恐らく自宅前の海に面したポーチ。それを挟み込む形で両側に観客席が作られていて、デッキの両端は船の舳先と艫のような形に、大きくめくれ上がっている。下手側に自宅兼診療所に通ずる入り口、右手・上手側に東屋というイメージか。また、ハイキングに出かける山になったり、丘になったりする。舞台にはいくつかの、昔の小学校で使われていたような簡素な木製の椅子が置かれていて、役者がそれを持って、適当に移動する。幕開きで、長女が持って出る、かすみ草のような白い花の束が、また照明の明るい色や衣装の色に映えて、しゃれている。

この前の日に観劇した、KAKUTA「ひとよ」の、ごちゃごちゃとした、いかにも地方都市の小さいタクシー会社の事務所だなあと実感させる、実にリアルな舞台づくりとは打って変わった、シンプルで美しい都会的な抽象舞台。

続きを読む »

2015_05
22
(Fri)16:46

20150521 Thurs. KAKUTA第25回公演「ひとよ」

KAKUTA第25回公演「ひとよ」
2015年5月21日(木)~27日(水)@下北沢ザ・スズナリ
2015年6月6日(土)・7日(日)@KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ
●指定席 4300円(前売・当日とも)
●自由席 3900円(前売・当日とも)※東京公演のみ
●サービスデー 3900円(指定・自由とも)
●学生割引 3000円(劇団扱いのみ)
5月21日(木)19:00~拝見@下北沢ザ・スズナリ
3,900円+216円 指定席C-7番
ひとよ
作・演出:桑原裕子
舞台監督 :安田美知子/舞台美術:田中敏恵/照明:宮野和夫
音響:島貫聡 角張正雄/選曲:真生/演出助手:田村友佳
演出部:小島木の実/アンダースタディ:中村倫子
衣裳:石川俊一/宣伝美術:川本裕之/宣伝写真:相川博昭
宣伝ヘアメイク:新井寛子/プロデューサー:成清正紀
制作:前川裕作 堀口剛 藤野和美(オフィス・REN)
票券:津吹由美子 荘司雅子(オフィス・REN)
Web企画:野澤爽子 小田直輝
The other members:松田昌樹 大枝佳織 横山真二 馬場恒行
企画・製作:K.K.T
出演:岡まゆみ/若狭勝也/桑原裕子/成清正紀/高山奈央子/佐賀野雅和/四浦麻希/異儀田夏葉 /伊達暁/磯西真喜(演劇集団円)/久保貫太郎(クロムモリブデン)/松本亮(扉座)/まいど豊(東京ヴォードヴィルショー)

狭いと思った(割には結構奥行きのある)スズナリのステージに、満鑑色といった感じで、ある地方都市の小さい家族経営のタクシー会社の事務所を、リアルに再現した舞台装置に感心した。下手に台所の流し台、洗剤の1本までぬかりのない作り、トイレのドア、上手手前に、住居に通ずるドアと窓、そして、住居の入り口のドアとその前にあるちょっとした休憩所。舞台後方は下手側が車庫に通ずる引き戸とその奥に庭、上手側に仮眠室、とぬかりのないセッティングで、KAKUTA初見の身には、嬉しい意外感。

いくつかの出入り口と部屋を使って、少ないとは言えない登場人物が出たり入ったり、実に有機的な動きが再現されていて、スピーディな動きとテンポに、2時間途切れる事なく集中できた。見事な作劇である。


続きを読む »

2015_05
19
(Tue)23:28

20150519 Tue. 俳優座公演No.324 「フル・サークル―ベルリン1945」

俳優座公演No.324「フル・サークルーベルリン1945」
2015年5月14日(木)~21日(木)
5月19日(火)14:00~拝見@紀伊国屋ホール
一般A席5,400円・一般B席4,320円 学生3,780円(B席)
4,700円(安藤みどり扱いで)D-6

フル・サークル
原作:エーリヒ・マリア・レマルク
潤色:ピーター・ストーン
訳・演出:勝田安彦
美術:大沢佐知子
照明:石島奈津子
効果:木内 拓
衣裳:樋口 藍
舞台監督:宮下 卓
制作:下哲也/大門仁美
出演:中吉卓郎 / 中寛三 / 斉藤深雪 / 島英臣 / 小山力也 / 安藤みどり / 齋藤隆介 / 芦田崇 / 藤田一真

ヒトラーが自殺する1945年4月30日前後の、陥落寸前のベルリンのアパートの一室。ベルリンの街はソ連軍の猛攻を受けて、瓦礫の山と化し、砲弾の音が聞こえてくるアパートの一室で一人の女が身を潜めている冒頭シーンから2時間、休憩なしの、目を離せない程の緊張感と感動が続く、素晴らしい舞台だった。

カーテンの閉じられた女のアパートにも爆撃音や銃音が聞えて来て、空襲警報の解除放送などがその時代の雰囲気を作り上げる。驚くべきことは、ヒトラー総統が自殺をする2日前、ソ連軍がすぐそこまで来ているという時にまだ、ナチスの威を借りて、横柄な態度を取る地区の監視役がいる、ということであり、収容所からの脱走者を探してゲシュタポがまだのさばっていることである。日本の敗戦時も同じ状況だったのだろうか、明らかに歴史は動いているのに、そのことに気づかず、まだ戦時を引っ張っている人たち。

続きを読む »

2015_05
18
(Mon)23:01

20150517 Fri. NTL2015 「二十日鼠と人間」 Of Mice and Men

NTL「二十日鼠と人間」Of Mice and Men
プレビュー  2014年3月19日~4月15日
公演期間   2014年4月16日~7月27日
シアター   ロングエーカー(ニューヨーク、ブロードウエイ)
NTL上映   2015年5月15日~5月20日
5月18日(月)18:35~21:15 拝見@TOHOシネマズ日本橋 H-6  3,000円

二十日鼠と人間
作:ジョン・スタインベック John Steinbeck
演出:アンナ・D・シャピロ Anna D. Shapiro
音楽:デヴィッド・シンガー David Singer
舞台監督:トッド・ローゼンタール Todd Rosenthal
Costume Design:Shuttirat Larlarb
Lighting Design:Japhy Weideman
Sound Design: Rob Milburn / Michael Bodeen
Hair and Wig Design: Charles G. Lapointe
Make-Up Design: John Mcnulty
Company Manager: Bobby Driggers
出演
George: James Franco
Lennie: Chris O'Dowd
Candy: Jim Norton
Crooks: Ron Cephas Jones
Carison: John Marsh Garland
Whit: James McMenamin
Curley: Alex Morf
The Boss: Jim Ortlieb
Slim: Jim Parrack

スタインベック自身の体験をもとに、1930年ごろの大恐慌時代のカリフォルニアを舞台に、農場を渡り歩く「移動労働者」の二人の若者の絆と信頼を描く。不安や苦悩を抱きながらも、障害を持つレニーと共に生きることを選んできたジョージに、ジェームズ・フランコ。ゴールデングローブ賞受賞、アカデミー賞ノミネートの実績(「127時間」「ミルク」)を持つ、インテリ俳優。

幼い子供のように純真無垢で、ジョージに怒られないように気をつかってばかりいる、怪力の大男レニーを演じるのは、この作品でブロードウェイ・デビューを果たし、第68回トニー賞演劇主演男優賞にノミネートされた、アイルランド出身のクリス・オダウド。

続きを読む »

2015_05
12
(Tue)23:07

20150511 Mon. 映画「セッション」 "Whiplash"

映画「セッション」原題:Whiplash
製作年:2014年
製作国:アメリカ
配給:ギャガ
上映時間:107分
映倫区分:G

セッション
監督:デイミアン・チャゼル
製作:ジェイソン・ブラム/ヘレン・エスタブルック/ミシェル・リトバク/デビッド・ランカスター
製作総指揮:ジェイソン・ライトマン/ゲイリー・マイケル・ウォルターズ/クーパー・サミュエルソン/ジャネット・ブリル
脚本:デイミアン・チャゼル
撮影:シャロン・メール
美術:メラニー・ペイジス=ジョーンズ
衣装:リサ・ノーシア
編集:トム・クロス
音楽ジ:ャスティン・ハーウィッツ
キャスト:
マイルズ・テラー:アンドリュー・ニーマン
J・K・シモンズ:フレッチャー
メリッサ・ブノワ:ニコル
ポール・ライザー:ジム・ニーマン
オースティン・ストウェル:ライアン
ネイト・ラング:カール

「フルメタル・ジャケット」ロシア版が「あの日の声を探して」であるとすると、この映画はさしずめその音楽版、である。「行き過ぎた指導」という言葉で片付けられてしまうけれど、これはもう常軌を逸した、相手の人間性を破壊してしまうような「指導」と言う意味で、軍隊における指導と同じである、と言える。

続きを読む »

2015_05
11
(Mon)21:36

20150511 Mon. 映画「あの日の声を探して」 "The Search"

映画「あの日の声を探して」"The Search"
2015年5月11日(月)13:55~拝見@シャンテシネ日比谷 (H-1)
製作年:2014年製作国:フランス/グルジア
日本公開:2015年4月24日 (TOHOシネマズシャンテほか)
上映時間:2時間15分
日本語字幕:寺尾次郎
配給:ギャガ
後援:在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本
あの日の声を探して
監督:ミシェル・アザナビシウス
製作:トマ・ラングマンミシェル・アザナビシウス
製作総指揮:ダニエル・ドゥリューム/クリストファー・ウッドロウ/モリー・コナーズ/マリア・セストーン/サラ・E・ジョンソン
原案フ:レッド・ジンネマン
脚本:ミシェル・アザナビシウス
撮影:ギョーム・シフマン
キャスト:
ベレニス・ベジョ:キャロル
アネット・ベニング:ヘレン
マキシム・エメリヤノフ:コーリャ
アブドゥル・カリム・ママツイエフ:ハジ
ズクラ・ドゥイシュビリ:ライッサ

映画がドキュメンタリータッチで始まったものだから、すっかりこれは実写だな、と思ってしまった。実際のチェチェンが映し出されていると、余り情報を持たない身としては、そう信じ込んだ。違うのだ。あくまで映画としてのチェチェン戦争で、実際の場面を映し出しているのではなく、あくまで演技としての戦争であるということを知るのは、カラーの画面になってからである。しかも撮影地はグルジアである。

黒海とカスピ海に挟まれて、コーカサス山脈の北側にある、岩手県ぐらいの大きさのごく小さなチェチェン共和国に、ロシア共和国が攻め込んできた、所謂「第二次チェチェン戦争」が勃発した、1999年の話である。今でも覚えているが、あの頃、プーチン首相が台頭していて、ロシア各都市で爆弾テロ事件が起きたことがあった。それを『チェチェン人の仕業だ」と決めつけて、犯人はすでにチェチェンに逃げ込んだ、という理由で、いきなりチェチェンに対して無制限の空爆と地上軍の侵攻に、ロシアが踏み込んだということを、現代に生きる私たちは、よく知っている。

アメリカのよく言う「テロとの戦争」ということを、当時のロシアも言っていたが、チェチェン人の5人に一人を殺したとされる残虐非道のあり様を、少しでもこの映画を通して知ってもらいたい、という監督以下関係者の思いが伝わってくる映画である。

続きを読む »

2015_05
10
(Sun)21:01

「パンとペン」社会主義者・堺利彦と『売文社』の闘い

「パンとペン」黒岩比佐子著:講談社文庫
パンとペン
民藝の「冬の時代」を観てから、「大逆事件」が気になってしようがない。きな臭い現在の日本という状況がその気にさせるのか、「大逆事件」の想像を絶する理不尽さが、そうさせるのか分からないが、とにかく気になって、気になって、黒岩比佐子さんの「パンとペン」を読んだ。

「かつて『売文社』という会社があった。創業は今から100年前、1910年(明治43年)12月であった。この人を食ったような名称の組織を作った人物こそ、日本にいち早くマルクスの思想を紹介したことで知られ『日本社会主義運動の父』とも呼ばれる堺利彦(1870~1933)だった」

という書き出しで、序章が綴られるが、この堺利彦こそ、<「大逆事件」で刑死した(くびり殺された)幸徳秋水ら12名の死体を引き取り、その後、白木綿に包まれた骨箱を自宅の床の間に祭り、それらを遺族に引き渡し、引き取り人のいないものは供養をし、遺品を分配し、幸徳秋水の遺稿『基督抹殺論』を出版した>、その人である。

続きを読む »

2015_05
07
(Thu)22:28

20150507 劇団アマヤドリ"雨天決行”season 5.「冒した者/ウィンドミル・ベイビー」

劇団アマヤドリ「冒した者/ウィンドミル・ベイビー」
2015/05/07(木) ~ 2015/05/10(日)
○…『ウィンドミル・ベイビー』
◆…『冒した者』
  5月 7日(木)15:00 ○/19:30 ◆
  5月 8日(金)15:00 ◆/19:30 ○
  5月 9日(土)14:00 ◆/19:00 ○
  5月10日(日)14:00 ○/18:00 ◆

料金:予約・当日:2000円/フリーパス:3500円/ 高校生以下:無料(要予約・枚数限定)
5月7日(木)15:00拝見@池袋スタジオ空洞
自由席 2,000円

冒した者ウィンドミル・ベイビー
脚本:『冒した者』作:三好十郎
   『ウィンドミル・ベイビー』作:デービッド・ミルロイ/翻訳:須藤鈴
演出:広田淳一
演出助手:木村恵美子
制作:斉藤愛子
出演:
『冒した者』小角まや、糸山和則、沼田星麻、中野智恵梨(以上、アマヤドリ)、石井双葉、石井葉月、竹林佑介、荒井志乃(らちゃかん)、日比野線(劇団半開き)、深谷由梨香(柿喰う客)
『ウィンドミル・ベイビー』中村早香

主宰 広田淳一氏の解説

【ふたつの、「そのあと」の、はなし。】

さて、アマヤドリ春の二本立て公演です。というわけで今回は久々にわれらが拠点、スタジオ空洞での雨天決行season.5とあいなりました。
『ウィンドミル・ベイビー』は、今やアマヤドリ唯一となった旧劇団以来の創設メンバー、ちいさな重鎮こと中村早香によるひとり芝居です。この作品は、オーストラリアを舞台にしたアボリジニの老婆による昔語りでして、大方斐紗子さんによる上演に感銘を受けた広田が、どうしてもといって実現にこぎつけた一本です。歌あり、大はしゃぎありの賑やかな舞台ですが、なんと主人公・メイメイの設定年齢は70代! ですから、まだまだ30代のひよっこ女優・中村ではとても追いつかない部分もありますが、若さと経験と、ユーモアと汗と筋肉と、今もてるすべてをぶつける覚悟でアマヤドリ史上初のひとり芝居に挑みます。稽古初日に「いつでも通し稽古できますが?」と言って現れた中村も気合いは十分。乞う、ご期待です。

一方の『冒した者』は、言わずと知れた三好十郎の大作・怪作です。焼夷弾の傷跡もまだ癒えない敗戦直後の日本を、さまざまな人物を通じて重層的に描いた作品で、東京大空襲をモチーフにした前作・『悪い冗談』のあとで、広田がぜひとも取り組んでみたいと願った一本です。通常の劇作という枠組を越えて、まるで三好十郎の肉声が聞こえてくるような切迫感に満ちた戯曲で、その言葉の密度・緊張感から、彼がいかに戦後の日本を生き抜こうとしたのか、その格闘のすさまじさがうかがえます。リーディング形式と銘打ってはおりますが、ちょいとばかりその枠組を越える演出でこの、抜き差しならない作品と対峙してまいります。

以上、ふたつの「そのあと」のはなし。2015年度のしょっぱなを飾るアマヤドリの一発目、どうぞお見逃しなく!

                              主宰・広田淳一


続きを読む »

2015_05
06
(Wed)21:13

20150505 Tue. Command N 「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」

ロズギル上演委員会「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」Rosencrantz and Guildenstern Are Dead by Tom Stoppard
2015年5月4日(祝)~31日(日)
5月6日(水)14:00拝見@下北沢OFF・OFFシアター
料金 5月4日(祝)~6日(祝)2,500円(全席自由)/5月8日(金)~31日(日)3,800円(全席指定)
椅子席最前列 (2,500円)

ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ
作:トム・ストッパード
翻訳:平川大作
演出:鵜山仁
美術・舞台監督:乘峯雅寛
照明:中山奈美
音響:秦大介
衣裳:伊藤早苗
映像:池田暁
人形デザイン:橋ちひろ(人形劇団ひとみ座)
演出助手:的早孝起
出演:浅野雅博、石橋徹郎

ご存知シェイクスピアの名作「ハムレット」のスピンオフ作品、どちらがどちらの名前かも定かでないような端役で、言われるままに出仕し、言われるままにハムレットの護送をし、言われるままにイングランド王への手紙を届けたら、自分達の首をちょん切られてしまった、というかわいそうな二人の男の運命を描く。

そういえば、蜷川版「藤原ハムレット」では、まるで双子のような扱いを受けていて、ローゼンクランツがどちらで、ギルデンシュターンがどちらかなんてどうでもいいような扱いを受けていた。軽佻浮薄なイメージで描かれることが多い人物ながら、その運命は極めて残酷。その二人が、1時間40分、休憩なしでしゃべるわしゃべるわ。

続きを読む »

2015_05
02
(Sat)17:16

20150502 歌舞伎俳優 坂東三津五郎覚書

坂東三津五郎についてーメモ

先日来、犬の具合が悪くなって、新しく開拓した動物クリニックに入院させた。その紹介で、動物検査センターできょうMRIの検査を受けた。10時半に予約をしてくれたので、飼い犬をクリニックで受け取って連れて行くと、説明の後、2時間ほどかかるという。12時半までどうしようかと思っていると、最寄駅の練馬春日町の近くに、ファミリーレストランがあるということなので、そこで待とうと、皐月畑がまだ残っている地域をぶらぶら歩いて行くと、駅近くに図書館を見つけた。

坂東三津五郎
これはいいところがあったとばかりに飛び込んで、あれこれ物色していると、雑誌「演劇界」の新刊が「坂東三津五郎特集」をやっている。思わず本を取って、あいているソファに腰掛けて、読みふけってしまった。

確か昨年8月くらいに、こまつ座の「芭蕉通夜舟」に出演するというので、予約しなきゃ、と思っているうちに、何か立ち消えになり、変だなあ、と思っていたところに、訃報。今年の2月21日、59歳の若さで、旅立ってしまった、ということを知り、えっ、勘三郎に次いで?と吃驚したものである。


続きを読む »