20160701 Fri. NTL 「人と超人」
NTL 「人と超人」 Man and Superman
●期間:2016年7月1日【金】~5日【火】
●料金:3,000円
●上映時間:約200分
●場所:TOHOシネマズ日本橋シアター1
●7月1日【金】19:30~23:30拝見
●ロンドン公演期間:2015年2月25日~5月17日
●シアター:ナショナル・シアター/リトルトン【ロンドン】
![man_plus_superman[1]](http://blog-imgs-92.fc2.com/a/n/d/andromache/2016070318025396f.jpg)
● 作:ジョージ・バーナード・ショー George Bernard Shaw
● 演出:サイモン・ゴドウィン Simon Godwin
●美術:クリストファー・オラム Christopher Oram
●照明:ジェームズ・ファーンコーム Ja,mes Francombe
●映像:ルーク・ホールズ Luke Halls
●音楽:マイケル・ブルース Michael Bruce
●振付:ジョナサン・ゴダード Jonathan Goddard
●音響:クリストファー・シュート Christopher Shutt
●イリュージョニスト:ダレン・ラング Darren Lang
●キャスト
John Tanner & Don Juan:レイフ・ファインズ Ralph Finnes
Anne Whietfield & Ana: インディラ・ヴァーマ Indira Varma
Octavius Robinson:フェルディナンド・キングズリー Ferdinand Kingsley
Roebuck & The Father: ニコラス・ル・ブレヴォー Nicholas Le Prevort
Mrs. Whitefield:クリスティーン・カヴァナー Christine Kavanagh
Miss Ramsden: クレア・クレフォード Clare Clifford
Straker: エリオット・バーンズ・ウオーレル Elliot Barnes-Worrell
Hector Malone: ニック・ヘンドリックス Nick Hendrix
Mendoza & The Devil: ティム・マクマラン Tim McMullan
稀代の女たらしであった、ドン・ファン(モーツアルトの『ドン・ジョバンニ』で知られる)をモチーフにした、ご存知バーナード・ショーの『人と超人』の初見である。NTLの上映がなければ、おそらく一生見ることはないと思っていた作品を、たとえ映像ではあるけれども、ロンドンの公演を、アップで見られるというのは、素敵な経験である。
●期間:2016年7月1日【金】~5日【火】
●料金:3,000円
●上映時間:約200分
●場所:TOHOシネマズ日本橋シアター1
●7月1日【金】19:30~23:30拝見
●ロンドン公演期間:2015年2月25日~5月17日
●シアター:ナショナル・シアター/リトルトン【ロンドン】
![man_plus_superman[1]](http://blog-imgs-92.fc2.com/a/n/d/andromache/2016070318025396f.jpg)
● 作:ジョージ・バーナード・ショー George Bernard Shaw
● 演出:サイモン・ゴドウィン Simon Godwin
●美術:クリストファー・オラム Christopher Oram
●照明:ジェームズ・ファーンコーム Ja,mes Francombe
●映像:ルーク・ホールズ Luke Halls
●音楽:マイケル・ブルース Michael Bruce
●振付:ジョナサン・ゴダード Jonathan Goddard
●音響:クリストファー・シュート Christopher Shutt
●イリュージョニスト:ダレン・ラング Darren Lang
●キャスト
John Tanner & Don Juan:レイフ・ファインズ Ralph Finnes
Anne Whietfield & Ana: インディラ・ヴァーマ Indira Varma
Octavius Robinson:フェルディナンド・キングズリー Ferdinand Kingsley
Roebuck & The Father: ニコラス・ル・ブレヴォー Nicholas Le Prevort
Mrs. Whitefield:クリスティーン・カヴァナー Christine Kavanagh
Miss Ramsden: クレア・クレフォード Clare Clifford
Straker: エリオット・バーンズ・ウオーレル Elliot Barnes-Worrell
Hector Malone: ニック・ヘンドリックス Nick Hendrix
Mendoza & The Devil: ティム・マクマラン Tim McMullan
稀代の女たらしであった、ドン・ファン(モーツアルトの『ドン・ジョバンニ』で知られる)をモチーフにした、ご存知バーナード・ショーの『人と超人』の初見である。NTLの上映がなければ、おそらく一生見ることはないと思っていた作品を、たとえ映像ではあるけれども、ロンドンの公演を、アップで見られるというのは、素敵な経験である。
「イングリシュ・ペイシェント」や「シンドラーのリスト」や、「コリオレイナス」を現代に置き換えて映像化した「現代の英雄」でみせたキャラクターとは違って、哲学的論争を繰り広げる、ロマンティック・コメディーの主人公を、200分の長時間にわたって、出ずっぱりで、ご活躍、レイフ・ファインズ、さすが。
自称・女嫌いのジョン・タナー(レイフ・ファインズ)を追いかける、幼なじみのアンにインディラ・ヴァーマ、「オセロ」のデズデモーナも演じた彼女との掛け合い、逃亡中に捕まってしまった、山賊の頭目を演じるティム・マクマランとの掛け合い、も面白い。息をもつかせぬスピードで、お互いのセリフを応酬させて、見事。
舞台装置も素晴らしい。第一幕の書斎のリアル感、逃亡しようと本物の車を前にして、運転手と話をする場面、背景はガレージらしく煉瓦塀。逃亡途中で遭遇する山賊の一味たちが潜む山肌のリアルなこと。全体的に抽象舞台なのに、一部だけをリアルに描く手法は実に新鮮で、またその作りが丁寧なので、余計に質感が感じられる。旅先のスペインのホテルも、南国の感じがよく出ていて、それらしい。
原作通り演じると4時間以上かかるから、と通常は省略される「地獄のドン・ファン」の場面は、窓ガラス風の背景に囲まれた、何もない素舞台にテーブルと椅子。その場だけ時代を感じさせるコスチューム・プレイと、演出家の手腕は自由自在。おかげで、「人と超人」が現代に生き返った、ということだ。その場面中、4人の主要な登場人物によるセリフの応酬は、その量といい、勢いと良い、ユーモアたっぷりに行われて、見甲斐があるというもの。
自称・女嫌いのジョン・タナー(レイフ・ファインズ)を追いかける、幼なじみのアンにインディラ・ヴァーマ、「オセロ」のデズデモーナも演じた彼女との掛け合い、逃亡中に捕まってしまった、山賊の頭目を演じるティム・マクマランとの掛け合い、も面白い。息をもつかせぬスピードで、お互いのセリフを応酬させて、見事。
舞台装置も素晴らしい。第一幕の書斎のリアル感、逃亡しようと本物の車を前にして、運転手と話をする場面、背景はガレージらしく煉瓦塀。逃亡途中で遭遇する山賊の一味たちが潜む山肌のリアルなこと。全体的に抽象舞台なのに、一部だけをリアルに描く手法は実に新鮮で、またその作りが丁寧なので、余計に質感が感じられる。旅先のスペインのホテルも、南国の感じがよく出ていて、それらしい。
原作通り演じると4時間以上かかるから、と通常は省略される「地獄のドン・ファン」の場面は、窓ガラス風の背景に囲まれた、何もない素舞台にテーブルと椅子。その場だけ時代を感じさせるコスチューム・プレイと、演出家の手腕は自由自在。おかげで、「人と超人」が現代に生き返った、ということだ。その場面中、4人の主要な登場人物によるセリフの応酬は、その量といい、勢いと良い、ユーモアたっぷりに行われて、見甲斐があるというもの。
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