20170520 Sat. 映画「ボヴァリー夫人とパン屋」

映画「ボヴァリー夫人とパン屋」
◯原題 Gemma Bovery
◯製作年 2014年
◯製作国 フランス
◯配給 クロックワークス
◯上映時間 99分
◯映倫区分 R15+

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◯監督:アンヌ・フォンテーヌ
◯製作:フィリップ・カルカソンヌ/マチュー・タロ/シドニー・デュマ/フランシス・ボーフルー
◯原作:ポージー・シモンズ
◯脚本:パスカル・ボニツェール/アンヌ・フォンテーヌ
◯撮影:クリストフ・ボーカルヌ
◯美術:アルノー・ドゥ・モレロン
◯衣装:パスカリーヌ・シャバンヌ
◯編集:アネット・デュテルトル
◯音楽:ブリュノ・クーレ
◯キャスト
ファブリス・ルキーニ
ジェマ・アータートン
ジェイソン・フレミング
ニール・シュナイダー
イザベル・カンディエ
メル・レイド
ピップ・トレンス
ケイシー・モッテ・クライン
エディット・スコブ
パスカル・アルビロ
エルザ・ジルベルスタイン

フランス文学の古典「ボヴァリー夫人」をモチーフにした、絵本作家ポージー・シモンによるグラフィックノベルを「ココ・アヴァン・シャネル」のアンヌ・フォンテーヌ監督が映画化。フランス西部ノルマンディーの小さな村で稼業のパン屋を継ぎながら平凡な毎日を送るマルタン。彼の唯一の楽しみは文学。中でも「ボヴァリー夫人」は繰り返し読み続けている彼の愛読書だ。ある日、彼の向かいにイギリス人夫妻、ジェマとチャーリー・ボヴァリーが引っ越してきた。この偶然に驚いたマルタンは、小説のように奔放な現実のボヴァリー夫人=ジェマから目が離せなくなってしまう。夫の目を盗み、若い青年と情事を重ねるジェマの姿に、マルタンは小説と現実を重ねあわせて妄想をふくらませ、思わぬ行動に出るのだった。主演のマルタンに「屋根裏部屋のマリアたち」のファブリス・ルキーニ、ジェマ・ボヴァリーに「アンコール!!」のジェマ・アータートン。(映画com.)



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田舎暮らしをもてあましているパン屋の男性が、越してきた隣人に愛読書のボヴァリー夫人との共通点を見つけ、妄想と現実の世界の中で楽しみを見いだしていく、というストーリーだが、この文学おじさん、ファブリス・ルキーニが、興味しんしんの様子を真剣に見せて、おかしみを増幅させてくれる。本物のボヴァリー夫人が悲劇的な結末を迎えるのに対して、同じ死を迎えるにしても、現実のボヴァリー夫人は、どちらかと言えば、コミカルな収まり方だ。

「アンコール!」で健康的な歌唱指導の先生に扮したアタートンが、ちょっとした官能的な女の雰囲気を振りまきつつ、ウエスティ犬を足元に連れて、ノルマンディーの田舎道を歩く姿を見るのは、とても楽しいことだ。その姿を、いかにも興味を持っているおじさん丸出しの、ルキーニが後をつける。ハチに刺されたと言って、ワンピースを脱がせ、刺されたところをおじさんが吸うところなど、傑作。

本来なら官能的なシーンになるべきところを、ハチに刺されたり、磁器を壊したり、最後に彼女が死ぬシーンなど、殺人でも自殺でもなく、パン屋のおじさんが贈ったパンを喉につまらせて窒息死、なんて、ふざけてると言わんばかりの結末の付け方。徹底して、原作の「ボヴァリー夫人」をパロってる。

彼女が死んで、隣家に新たな住人、息子が「今度は、カレーニン、というロシア人だ」とからかったのを真に受けて、「ボヴァリー夫人」から「アンナ・カレーニナ」の世界に妄想を膨らませていくおじさんが、なんといってもおかしい。

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自分の見た芝居や映画を、備忘録代わりに書き留めておきたい。舞台やスクリーンの中に、様々な人生が見え隠れします。

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