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20170910 Sun. Q「妖精の問題」

Q「妖精の問題」The Question de fairy
期間: 2017.09.08(金)~12(水)
会場:こまばアゴラ劇場
料金:予約 3000円/当日 3500円/高校生・シニア(60歳以上) 1500円
2017年9月10日(日)15時拝見 1,500円 1時間45分



作・演出:市原佐都子
舞台監督:岩谷ちなつ
舞台美術:中村友美
照明:川島玲子
音楽:額田大志
ドラマトゥルク:横堀応彦
宣伝美術:佐藤瑞季
制作:大吉紗央里
制作補佐:杉浦一基

出演:竹中香子
映像出演:山村崇子/兵藤真世

○出演者プロフィール

竹中香子

1987年生まれ。桜美林大学総合文化学群卒業後、渡仏。2013年、日本人として初めてフランスの国立高等演劇学校の俳優セクションに合格。2016年5月にモンペリエ国立高等演劇学校ENSADの全課程を修了し、ディプロマを取得。同年10月から2018年にかけてフランス国内20箇所以上で上演される『Songes et Métamorphoses』(フランス国立劇場共同製作、Guillaume Vincent演出)に出演中。並行して、スイスとフランスを拠点に活動するアーティストFrançois-Xavier Rouyerと共にパフォーマンス作品を創作中。

○Qプロフィール

Q(きゅー)

市原佐都子が劇作・演出を担うソロユニット。2011年より始動。人間の行動を、動物を観察するかのような目線で捉え再構築する。動物や性的なモチーフを扱い、「生命」について暴力的かつ冷静に描く作風と、観る者に感染する台詞のリズム・映像効果が特徴。

市原佐都子

1988年生まれ。2011年、戯曲『虫』で第11回AAF戯曲賞優秀賞受賞。2016年、文芸誌「すばる」にて小説家デビュー。同年、『毛美子不毛話』が第61回岸田國士戯曲賞の最終候補となる。

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戻ってすぐ、facebookに記事をアップ。

15時開演を、いつも通りの14時開演と勘違いして、駒場東大前のあごら劇場へ出かけた。1時間も予定が狂ってしまった。で、どうするか、東大のキャンパスに戻って、お茶するのも芸がないな、と、やおら、都立駒場高校の方向へ歩いていった。折柄、駒場高校は文化祭の日曜日で、そろそろ終了の頃。暑い日なので、かき氷でも食べようかと思ったが、長蛇の列でくじけてしまった。それに金券も買わなきゃいけないのは面倒くさい。残暑がぶり返し、みんな暑いのだ。

すでに受付のところに人はいず、知らない人でも簡単に入れる態勢だった。この頃、都立高校は外部の人の出入りには厳しくなっているのに、と思いつつ、下手に身分や名前を聞かれても、うざいしね。校門を入ってすぐのところに、銅像と築山がある風情はなかなかいい。三田高校と雰囲気が似ている、かな。


駒場高校だけでは時間を潰せないので、しようがない、淡島通りをてくてくと、筑波大附属駒場高校のあたりまで、歩いていった。このあたりには国公立私立を問わず、色々と学校が立ち並んでいて、筑駒の反対側には、駒場学園高校や、日本工業大学付属駒場中学校・駒場高校、というのがある。全てに駒場がついているので、ややこしい。相当歩いた気がして、万歩計を見ると、8000歩。これは、ひょっとして公演中寝るかも、と案じたが、そんなことはなかった。(帰宅して犬の散歩を加えたら、今日は14000歩だった)。

さて、Q公演「妖精の時間」

紹介してくれた方は、作者の市原佐都子はとんでもないものを作る人だ、と。戦々恐々と拝見したが、ちょっと露悪趣味で、私はあまり好きにはなれない。ただ出演者の竹中香子という俳優の身体言語が素晴らしく、声もはりがあり、その抑揚も気持ちよく、明白快活。滑舌がいいので、久しぶりに聴き惚れた。彼女に対する興味と関心は増した。

最初から最後まで、竹中香子は紙おむつを穿かされて、みると、ホリゾント部分と床に敷かれたものが全て紙おむつを広げたものをつなぎ合わせて。そのホリゾント部分に映像が写り、スクリーンを兼ねている。95歳で死んだ私の父は、93歳で紙おむつ着用を余儀なくされた。途端に、彼は生きる気力をなくし、消え入るように死んでいった。わかるのだ、あの紙おむつは、それまでの人間性を頭から否定し、プライドもずたずたにして、人間の尊厳を消し去るものなのだ。それを承知の上で、市原佐都子は、俳優ではあるけれど一人のうら若き女性に、あのような不格好な紙おむつを穿かせて、これでもか、と私たちに直視せよ、と迫ってくるのだ。それが怖い。見たくもないものを見せつけられるのは、視線をどこに当てていいかわからないような所在の無さを、認識させる。勘弁してほしいよ、全く。

市原佐都子が提示する3つのオムニバス。「妖精の問題」とは「目に見えない問題」ということだ。

1.ブス
2.ゴキブリ
3.マングルト

新作落語と称しての「ブス」は、その台詞に、極めて問題となる箇所もあり、絶対的な「ブス」を演じる時、顔をしかめて、独特の手つきと歪めたときの顔の表情から、障害者を連想させるものがあり、ドキリとした。「ブス」を笑い飛ばすのはいいのだけれど。そして、第2部の、ゴキブリに関してのミュージカル風、竹中香子の一人舞台。もっと変化があるものだと思ってたら、いえ、いえ、最後まで歌い通した。長すぎない? 第3部の「マングルト」はもうどうでもいいわ。

1時間45分、最後まで眠ることもなく、時にはクスリと笑いながら見せてもらったけれど、一体、市原さんは、こんなに露悪的に私たちに迫って、何をしろというのだ、現実を直視せよ、ってか。目を背けるな、ってか。

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