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20180917 Mon. 映画「判決、ふたつの希望」(The Insult)

映画「判決、ふたつの希望」(The Insult)

原題  L'insulte
製作年 2017年
製作国 レバノン・フランス合作
配給 ロングライド
上映時間 113分
映倫区分 G

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監督 ジアド・ドゥエイリ
脚本 ジアド・ドゥエイリ/ジョエル・トゥーマ
撮影 トマソ・フィオリッリ
編集 ドミニク・マルコンブ
キャスト
アデル・カラム:トニー・ハンナ
カメル・エル・バシャ:ヤーセル・サラーメ
リタ・ハーエク:シリーン・ハンナ
クリスティーン・シュウェイリー:マナール・サラーメ
カミール・サラーメ:ワジュディー・ワハビー
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<キリスト教徒であるレバノン人男性とパレスチナ難民の男性との口論が裁判沙汰となり、やがて全国的な事件へと発展していく様子を描き、第90回アカデミー賞でレバノン映画として初めて外国語映画賞にノミネートされたドラマ。主演のカエル・エル・バシャが第74回ベネチア国際映画祭で最優秀男優賞を受賞するなど、国際的に高い評価を獲得した。クエンティン・タランティーノ監督作品でアシスタントカメラマンなどを務めた経歴を持ち、これが長編4作目となるレバノン出身のジアド・ドゥエイリ監督が、自身の体験に基づいて描いた。>(映画com)

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レバノンの首都ベイルート、現代の状況を映像で見るのは新鮮だ。違法建築の補修工事の現場で、現場監督のパレスティナ人とアパートの住人でキリスト教徒のレバノン人との間で、水漏れがきっかけとなり起きた騒動。単なる水漏れからヘイトクライム・民族抗争に至る、彼らの代理人による法廷闘争が興味深い。

このパレスティナ人に扮するのが、パレスティナ人としては初めてベネチア映画祭の最優秀男優賞をゲットしたカメル・エル=パシャ。難民となって他国へ逃れざるを得なかった男の苦渋を背中に漂わせながら、相手の侮蔑的な言葉に、要求された謝罪ができぬジレンマを、見ているものが辛くなるようなリアルさで、演じた。素晴らしい俳優だ。

パレスティナ人に対して必要以上の憎しみを抱き、常に挑発的な態度をとるレバノン人にも、人に言えない虐殺事件の歴史を心の奥底に抱いている。お互いに、素直に、謝罪すれば済むものを、なかなか謝罪できない彼らの歴史、宗教、生い立ちが、それぞれの背後に存在する。それに気づき、そのことを思いやり、共感することができれば、敵対ではなく、平和裏に共存できる、その可能性を抱かせて、判決は「無罪」。良質な映画だ。
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自分の見た芝居や映画を、備忘録代わりに書き留めておきたい。舞台やスクリーンの中に、様々な人生が見え隠れします。

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